咳が続く、息が苦しい、夜中に呼吸が止まっていると指摘されたなどの症状があると、何科を受診すべきか迷う方も少なくありません。

呼吸器内科では、気管支や肺など呼吸に関わる臓器に生じる症状や疾患を専門的に診療しています。

ただ、呼吸器疾患は症状が似通っていたり、他の科とも関連していたりするため、不安や疑問を抱える患者様が多いのも現実です。

今回は、呼吸器内科の診療でよく寄せられる質問に焦点を当て、専門的な視点からわかりやすく回答していきます。

呼吸器内科のよくある質問Q&A

呼吸器内科には、咳や息切れ、いびき、胸の違和感など、日常で気になるさまざまな症状に関する質問が寄せられます。

特に症状が長引いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合、何科を受診すべきか迷う方も多いでしょう。

以下では、呼吸器内科でよく尋ねられる疑問について、専門的な視点から解説していきます。

Q1：咳が3週間以上続いています。風邪ではないのでしょうか？

A：風邪による咳は一般的に1〜2週間で治まります。

それ以上続く咳には、気管支喘息、慢性気管支炎、逆流性食道炎、鼻水が喉に流れる後鼻漏などが関係している可能性があります。

早期に呼吸器内科を受診して原因を特定し、適切な治療を始めることが大切です。

Q2：夜中に咳き込んで目が覚めます。どんな病気が考えられますか？

A：夜間や明け方に咳が悪化する場合、気管支喘息や咳喘息の可能性があります。

これらは気道が炎症を起こして狭くなることで咳反射が過敏になり、発作的に咳が出ます。

アレルギー体質の方に多く、ダニやホコリなどの吸入によって誘発されることもあります。

Q3：息苦しさと胸の圧迫感がありますが、どの科を受診すればよいですか？

A：呼吸器内科と循環器内科の両方が関係する可能性があります。

肺炎やCOPDなどの呼吸器疾患のほか、心不全や狭心症などの心疾患でも同様の症状が出ることがあります。

まずは呼吸器内科で肺のレントゲンや酸素飽和度の測定を行い、異常がなければ循環器系の精査に進むのが一般的です。

Q4：いびきがひどくて、家族に呼吸が止まっていると指摘されました。これは病気ですか？

A：睡眠時無呼吸症候群（SAS）が疑われます。

睡眠中に呼吸が止まることで眠りが浅くなり、日中の眠気や集中力低下を引き起こします。

放置すると高血圧や心疾患などの合併症リスクも高まります。

自宅で行える簡易検査もあるため、呼吸器内科に相談してみてください。

Q5：タバコを長年吸ってきました。症状はありませんが、検査を受けた方がいいですか？

A：長期喫煙歴のある方は、COPD（慢性閉塞性肺疾患）のリスクが高まります。

初期は無症状でも、徐々に呼吸機能が低下していくため、定期的な呼吸機能検査や胸部レントゲンの実施をおすすめします。

息切れや咳が出始めたら、早期の受診が必要です。

Q6：風邪をひいたあと、咳だけが1カ月以上続いています。これは後遺症でしょうか？

A：いわゆる「咳喘息」や「感染後咳嗽」の可能性があります。

風邪やウイルス感染のあと、気道の過敏性が残って咳が長引くケースです。

抗アレルギー薬や吸入ステロイド薬で改善する場合がありますので、放置せず受診しましょう。

Q7：息切れが日常的にあります。加齢のせいだと思ってよいのでしょうか？

A：加齢による体力低下も一因ではありますが、慢性の肺疾患や心疾患が潜んでいることもあります。

特に階段や坂道での息切れが強くなる場合は注意が必要です。

呼吸機能検査や心電図、胸部レントゲンなどで原因を明らかにすることが重要です。

Q8：定期的に痰が出るのですが、色や量で何か判断できますか？

A：痰の色が黄色や緑色に濁っている場合は、細菌感染が疑われます。

また、量が多い、血が混じっている、悪臭があるなどの変化も重要なサインです。

慢性的な痰の場合、COPDや気管支拡張症などの疾患が隠れていることもあります。

Q9：朝起きたときに咳がひどいのですが、原因は何でしょうか？

A：朝方の咳は、気道の炎症やアレルギー、後鼻漏などが関係している場合があります。

寝ている間に喉や気管にたまった分泌物を排出する反応であることも多く、症状が続くようであれば詳しい検査が必要です。

Q10：肺炎はどのようにして見つけるのですか？

A：肺炎は発熱や咳、痰、呼吸困難などの症状があれば、胸部レントゲン検査や血液検査で診断します。

初期には風邪と区別がつきにくいため、症状が悪化したり長引いたりする場合は早めの受診をおすすめします。

不安な症状があれば早めの相談を

咳や痰、息苦しさといった症状は、ありふれているだけに見逃されがちです。

しかし、その陰に重大な疾患が潜んでいることもあるため、気になる症状が続くときは呼吸器内科の専門医に相談することが大切です。

検査や診察によって原因がはっきりすれば、適切な治療方針も立てやすくなると思います。

医院情報　大牟田市の重藤内科・外科

重藤内科・外科は、1980年に大牟田市日出町で開院して以来、地域のかかりつけ医として多くの方々に親しまれてきました。

内科・消化器内科・外科のほか、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群など、幅広い分野の診療に対応しているのが特徴です。

当院は、患者様一人ひとりの不安や悩みに丁寧に寄り添い、信頼関係を大切にしながら、健康な毎日をサポートしている医院です。

身体の不調や気になる症状があるときは、どんなことでも気軽に相談できる場所として、地域の皆様に親しまれています。

◆医院名

重藤内科・外科

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〒836-0802 

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TEL　0944-57-2211